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APPROACH

特徴・取り組み

#01

予防主体の治療

歯科医院は、歯を削って詰める、かぶせる、あるいは歯を抜いて入れ歯を作るのが大半の仕事だと思われていました。当院では来院された患者さんの健康(歯の健康だけではなく)を守れるように、最大限のことをしたいと考えています。すなわち、できるだけ歯を残し、患者さんの口の中を守ることで、身体全体の健康をはぐくむことが本来の歯科医療のあり方だと考えています。

現在の歯科は、急速なスピードで技術の発展が進んだ現在でもご自身の歯に勝るものはありません。そのことを一番よく知っている歯科医が、病気にならない生き方=「予防」を実践していかなくてはいけません。
あなたが病気になったり、歯周病やむし歯になって歯を失うこと(⇒歯を失うことで健康を損なうこと)がないように、予防という考え方、ライフスタイルをとりいれて欲しいと思います。

予防歯科・定期検診
#02

かかりつけ歯科医機能強化型歯科診療所

当院は、かかりつけ機能強化型歯科診療所(か強診)の認定を受けております。
か強診とは、2016年に保険改定で制定された制度です。むし歯や歯周病の重症化の予防を目的としており、施設や設備などの厳しい基準を満たすことで認可がおります。
歯科検診や歯周病の予防処置を毎月保険内で受けることができます。


か強診のメリット

  • 毎月、保険内でむし歯や歯周病の予防処置を受けれる
  • フッ素の処置が毎月可能
#03

丁寧なカウンセリング・説明

当院では患者さんへの説明を重視しています。できるだけわかりやすく病気のメカニズムや注意点などを説明します。
歯科治療は歯科医院、歯科医師によって考え方が違うため、どこに行っても同じとは限りません。
納得していただいた上で、治療を始めるようにしております。

現在の多くの医療は症状の軽減・除去のみに主眼がおかれており、”なぜ病気になったか””次に病気にならないようにするにはどのようなことが必要か?” につぃては十分に解説・指導がなされてこなかったと思います。当院ではむし歯・歯周病そのほかの疾患にならないようにするにはどうしたらよいかについても十分にご説明したいと考えています。
治療に関する患者さんのデータはできる限りプリントアウトしてお渡しし、お互いの情報の共有をはかっています。

治療説明の役割

初診時の詳しい治療説明
歯医者に治療に行って、何の説明なしに治療が始まり、いつ終了するかについての話もなく延々と通院されたことはないでしょうか?当院では応急処置の必要な方を除き、詳しい検査・資料集めをさせていただきます。
次回時に、それらの情報をもと現時点でのお口の状態ならびに今から必要な治療(治療の目標)について詳細に説明させていただきます。
治療のゴール
(最終目標)
治療の最終目標、たとえば、むし歯がどこに、何本あって、おおよそどの程度の治療期間が必要かについて、治療計画をご提示させていただいています。ご希望の患者さんには治療計画書をお渡ししています。
わかりやすい説明
説明では専門用語はできるだけ使わないよう注意し、平易な説明を行っています。また、言葉だけでは理解しづらいと思われる項目については積極的に模型や模式図を使用しますが、最近はコンピュータソフトを活用し、さらに視覚的、聴覚的な視点からより一層、わかりやすい説明を行っています。
最新の情報提供
歯科医療も一般医療同様、日進月歩で進んでいます。新しい治療法について、最新の情報を提供できるよう、常に、研修会、学会およびセミナーで得た最新の知見を患者さんにお伝えする努力を行っています。現在はリーフレット、パンフレットやポスターなどでお伝えしていますが、今後はメールマガジンやWEB上でも発信してゆきたいと準備しています。

スタッフに何でもお尋ねください

当院のスタッフは歯科医師や歯科衛生士といった国家試験資格者です。また、院内および院外で積極的に研修を受けており、研鑚に励んでおりますので、なんなりと、お尋ねいただければ、喜んでご説明させていただきます。

カウンセリングについて

医療の原点は医者と患者さんとのコミュニケーションであると常々思っていました。患者さんの病気を精確に把握するには客観的な検査だけでは不十分で、患者さんからの情報もかかせません。また、その病気に対する治療法も患者さんの希望を十分取り入れて決定されないとだめだと思います。医学的にもっとも良い治療法が、患者さんにとってもっとも良い方法であるとは必ずしもいえないと思います。

例えば病院に行ったとき、自分の希望をうまく医師に伝えられなかったり、疑問に思うことがあっても質問しにくかったり、自分の症状すら上手に伝えることができないということに私自身気付きました。きっと、歯科医院に行くときの患者さんも、同じ気持ちだと思うのです。でも、あなたがもし、病院に行ったときの私のように、心の中で思っていることを私にうまく伝えられていないのだとしたら。あなたに良くなってほしいという私の希望も、歯を治して健康になりたいというあなたの希望も、願った通りには叶わなくなってしまうでしょう。

それでも、治療中にあなたから私に相談や話を持ちかけるのは、勇気がいるかもしれません。そこで、あなたが気兼ねなく相談したり話をしたりできるように、時間をお取りしています。これを、当院ではカウンセリングと呼んでいます。
歯に関すること、治療に関することでしたら、何でもお気軽にお話しください。今の状態、歯科治療に対する不安や疑問に思うこと、期間や費用、通院回数など、何でもご相談ください。個室のカウンセリングルームがありますので、周りに気兼ねなく、どんなことでも聞いていただいて結構です。お時間も許す限りお取りさせていただきます。
私の経験や体験を通した私自身の考えをお伝えし、充分な医学情報をご提供した上で、あなたご自身で判断できるようにサポートさせていただきます。決して、治療を押し付けることはしません。決めるのは患者さん自身です。決定しやすいように当院ではスタッフがそのお手伝いをさせていただきます。スタッフはすべて、治療コーディネーターという肩書きをもっており、日々、治療法やその説明のしかたの勉強を行っています。
たとえば、ご希望があれば、今後むし歯や歯周病を起こさないようにする方法をご提案させていただきます。その方法は個人によって異なりますので、患者さん一人ひとりの状態を詳しくお聞きしたり、検査したりする必要がありますので、コンサルテーションが必須となります。

あなたの健康を守ることができるのは、あなただけです。
健康になることを目指して、あなたが快適に、楽しく、ご自分の意思で通院していただけるよう、心から願っています。

セカンドオピニオンについて

当院では、セカンドピニオンも受け付けております。お気軽にお悩みをお聞かせください。
セカンドオピニオンの患者さんは、初回治療を行っておりません。
お話をお聞かせいただき、「当院でできること」「当院でできないこと」を、主治医の先生の所に一度戻ってお話をしていただく形をとらせていただいております。

#04

痛みを抑えた治療

私も子どものころ、「歯科医院=痛くてこわい」というイメージをずっと持っていました。そのイメージは、今のお子さんも大人の方も変わらないと思います。一度痛い思いをしたところには二度と行きたくないですし、「行かなくちゃと思っても、こわいから行けない」という方も多いのではないでしょうか。
今ではずいぶん技術が進歩して、できるだけ痛くない治療ができるようになってきました。
無痛治療と総称していますが、歯にも神経がありますので、まったく痛くないとは言い切れません――ということをお断りしておきます。しかし、無痛治療をするのとしないのとでは、まったく違うと思います。「歯科治療は痛い」というストレスが、かなり軽減するのではないでしょうか。
多くの患者さんは、麻酔が痛いとか、麻酔が嫌いだとおっしゃられますので、当院では特に、痛みを抑えた麻酔を目指しています。

表面麻酔を使います
まず、麻酔を打つ部分に表面麻酔を塗りますので、麻酔の針をさすときの痛みの感覚がほとんどないと思います(必要な場合)。
麻酔液を人肌に温めます
麻酔液が注射するときに、体温より温かすぎたり冷たすぎたりすると、麻酔液が入ってきたことを体が敏感に感じて、それが痛みにつながってしまいます。当院では、体温に近い人肌くらいの温度に麻酔液を温めてから注射しています。(もちろん、温めても麻酔液の品質に変化はありません。)
細い注射針を使います
太い針よりも、細い針のほうが痛みを感じにくいというのはイメージしていただけると思います。当院では、麻酔が痛くないように非常に細い注射針を使用しています。
ゆっくり
麻酔液を入れます
急いで麻酔液を注射してしまうと、痛みを感じたり、体調が悪くなってしまう場合もあります。当院では、コンピュータによる自動制御で、痛みを感じにくいスピードで注射しますので、感じる痛みがかなり少ないと思います。
麻酔が効くまで待ちます
麻酔を行なってからすぐに治療を始めてしまいますと、麻酔がきちんと効いていなくて痛みを感じてしまうことがあります。一度痛いと感じてしまうと、痛みに敏感になってしまって、患者さんにとっても治療がつらくなってしまいますので、当院では、麻酔が効いたことを確認してから治療に入ります。
  • 電動麻酔器

痛みの感じ方も、その表現の仕方も人によって様々です。
無痛治療にもいくつか方法がありますので、患者さんや治療内容ごとに、できるだけ痛くない治療を心がけています。また、患者さんとコミュニケーションをとり、できるだけリラックスして治療を受けていただけるように努力しています。

痛みが強い場合や炎症がはげしい場合は、麻酔が効きにくいなど、無痛治療の効果が薄くなってしまいます。歯が痛くなってから歯科医院に行くと、その痛みを取り除くための治療自体も苦痛になってしまいます。
反対に、歯が痛くなる前に予防をしていれば、歯科医院で痛い思いをすることはまずありません。歯が痛くなる前に歯科医院で定期検診を受けて、快適な生活を送っていただきたいと思っています。

笑気ガス吸入鎮静法

実際にはほとんど痛くない治療でも、患者さんが「痛いかもしれない」と不安に思っていると、本当に痛く感じてしまうこともあります。
不安に思っている状況とリラックスしている状況とでは、リラックスしている方が痛みをあまり感じません。リラックスして治療を受けていただくために、当院では「笑気吸入鎮静法」を取り入れています。

笑気というのは、甘い香りでふんわりと漂ってきますので、それを治療の間、普通の空気のかわりに自然呼吸するだけです。もちろん意識ははっきりしたままで、不安な気持ちや恐怖心を抑える効果があり、ゆったりとリラックスした気分になります。
副作用もほとんど無く、笑気ガスを吸うとすぐに効果が現れ、止めるとすぐに回復するため非常に安全です。
笑気ガスと酸素ガスをある割合で混合して使用します。

静脈内鎮静法

静脈内鎮静法は精神安定剤を静脈に点滴して、歯科治療に対する不安や恐怖を軽減もしくは消失させる方法です。

点滴を始めると、からだが暖かく感じたり、眠くなったりしてきますので、効果が出てきているのがわかります。その後、もうろうとした状態、すなわち、まどろんだ状態が続きます。
この間は治療に関する関心は消え、当然、痛いんじゃないかといった、治療に対する不安や恐怖もなくなってしまっていることが大半です。

全身麻酔と間違われる方もおられますが、静脈内鎮静はあくまでもリラックスさせることが目的で、決して術中、意識がなくなることはありません。

静脈内鎮静法が向いている方

  • 歯科治療に対して恐怖・不安が強い方
  • 長時間お口を開けているのがつらい方
  • 口の中を触られると、えづきやすい方
  • いっぺんに治療を進めたい方

静脈内鎮静法の手順

  1. Flow01

    処置を開始するまでに、問診などで、静脈内鎮静法が問題ないかを検討します。

  2. Flow02

    当日、血圧、脈拍、体温、血中酸素飽和度など、最低限の検査を行います。

  3. Flow03

    体調が悪くないことを確認し、静脈内へ薬液を流せる経路を作ります。

  4. Flow04

    点滴を開始し、患者さんの状態も安定していると判断した場合、精神安定剤を注入していきます。

  5. Flow05

    治療部位に局所麻酔を行い、治療を開始します。

  6. Flow06

    治療中も血圧、血中酸素飽和度などをモニタしながら治療を行います。

  7. Flow07

    治療が終了すると、鎮静をさます薬剤を注入します。

  8. Flow08

    十分に鎮静から覚めたことを確認してから帰宅していただきます。

静脈内鎮静法の費用

当院では静脈内鎮静法を用いた治療はすべて自費治療となります。
健康保険と混同する自費治療は混合治療といい、現在日本では認められていないからです。

基本料金/
1時間までの処置
(税込)
33,000円
以後、30分増加するごとに 5,500円を加算

静脈内鎮静法中に行う治療費用に関しましては別途ご相談ください。

静脈内鎮静法の注意点

  • 危険ですので麻酔後にご自身で車や自転車を運転しないでください。
  • マニキュアを落とし、ヒールの低い靴を履いてお越しください。
  • 通院中の医療機関、服用中のお薬やアレルギーなどがありましたら、事前に必ずお伝えください。
  • 麻酔後は仕事や契約など、慎重な判断を必要とする行動はお控えください。
#05

精密な検査と治療

当院では、どのような症状の患者さんに対しても、常に適切な治療をご提供できるよう、精密な検査と治療を可能とするさまざまな機器を導入しています。
もちろん良い機器が揃っていれば何でも治せるというわけではありませんが、旧来の歯科治療では「ここまでが限界」とされていた壁をこえて、より良い結果をもたらすことができるためには必要不可欠であると考えています。
他の歯科医院様で「原因がわからない」「これ以上は治せない」と言われてしまってお困りの方も、ぜひ一度当院にご相談ください。これまではたどり着けなかった答えを見つけ出せるかもしれません。

拡大鏡

むし歯と健康な歯の境目を見極めながらむし歯を削るときや、詰め物やかぶせ物と歯の間に、ほんのわずかなすき間や段差も生じないように治療するときなど、歯の治療は非常に繊細な技術が必要になります。
肉眼では見えないような、ほんの少しのむし歯の削り残しや、反対に削りすぎ、詰め物と歯のすき間といったところから、むし歯が再発してしまうことがあります。

最新の知識や機器、技術があっても、ちゃんと見えていなければ確実な治療を行なうことはできません。人間の肉眼では見えないような細かい治療を確実に行なうために、当院では、2~5倍くらいの倍率で口の中を見ることができる拡大鏡(ルーペやテレスコープとも言われます)を使っています。
患者さんの口の中を肉眼で見るのと拡大鏡で見るのとでは、見え方がまったく違います。精密な治療を行なうために、拡大鏡は欠かせないと実感しています。

マイクロスコープ(顕微鏡治療)
+デジタルマイクロスコープ
(ネクストビジョン)

上記の拡大鏡は2倍から2.5倍程度の拡大率で、歯や歯肉を観察できるのですが、マイクロスコープを用いると、さらに、5~30倍まで拡大して治療・診断が可能です。
また当院では、通常のマイクロスコープに加え、高倍率マイクロスコープ「ネクストビジョン」を用いることで、肉眼の最大80倍まで視野を拡大できる顕微鏡の機能と口腔内カメラを搭載した精密治療が可能です。

※マイクロスコープを用いた処置は原則自費治療となります。

  • 顕微鏡治療が有効な歯科治療

    • 根管治療(光が届かない歯根の奥まで治療できます)
    • 外科処置(歯根端切除術、破折歯治療などの手術)
    • 歯周外科手術(特に、審美歯周外科処置)
    • インプラント
    • 歯の形成(適合の良い、精度の高い治療が可能)
  • 顕微鏡が有効な診断や使用方法

    • 歯の破折、亀裂の診断
    • 歯根内部の破折、亀裂や穿孔の診査
    • むし歯の確定診断への一助
    • 患者さんへの説明や啓蒙

当院のマイクロスコープはCCD出力が可能なため、顕微鏡の同じ視野像を患者さんや補助者スタッフと共有することができるので、治療に対する患者さんの理解を深めていただくことができます。
当院では必要に応じて、マイクロスコープと拡大鏡を使い分けています。

デジタルレントゲン

  • デジタルデンタルレントゲン

    一部の歯の状態を知るためにレントゲンを撮りたいとき、当院ではデジタルデンタルレントゲンを使用しています。(導入済み)

  • デジタルパノラマレントゲン

    歯やあごの骨の状態を全体的に把握したいとき、当院ではデジタルパノラマレントゲンを使用しています。パノラマレントゲンを使うと、1枚の写真で全体を撮影することができます。

デジタルレントゲンとは

これまでのレントゲンと比べて、デジタルレントゲンは

  • 少ないX線できれいな撮影ができるので、被ばく量をかなり軽減できる
  • 撮り直しになることが少ない
  • 鉛のエプロンをすれば、妊娠中の撮影でもほとんど問題がない
  • 撮影後すぐに使用できる(デジタルなので、現像の時間がかからない)
  • パソコンのモニタで濃度の調節や拡大、縮小が可能なので、より的確な診断ができる
  • 患者さんに分かりやすく説明できる
  • 現像液を使わないので、環境に優しい
  • デジタル画像なので、劣化せずに保存できる

といった利点があります。

#06

滅菌・院内感染対策

当院では、新型コロナウイルスや肝炎などの感染予防のため、さまざまな対策をとっています。
ゴム手袋、患者さん用のコップ・エプロン等は、できる限り使い捨てのものを使用し、使い捨てできない医療器具などは、特殊な機械を使用して滅菌を行っています。
また、診療室の器具の滅菌だけでなく、診療室空間内の空気や水に対してもきれいでないといけないと考えています。安全な治療のため、診療で使用する水は中性還元水を、診療室内の空気は空気清浄機ならびに口腔外バキュームを用い、感染予防をはかっています。

院内の感染予防のため、細心の注意を払っておりますので、どうぞ安心して治療をお受けください。

滅菌・院内感染対策についての当院の考え方

「手術をするわけでもないのに、歯科医院で滅菌や消毒にそこまでこだわるの?」とおっしゃるかもしれません。
通常の歯科治療では手術をすることはありませんが、治療の内容によっては多少出血を伴うことがあります。そのときに、もし治療器具の滅菌や消毒が不十分だと、前の患者さんに使った器具を介して、B型肝炎やC型肝炎、HIVなどに感染する可能性が高いことがわかってきました。
歯科医院の滅菌消毒業務には、診療報酬がありません。一生懸命やればやるほど経費がかさみ、歯科医院の経営は苦しくなっていきます。しかし、患者さんに安心できる治療、安全な治療を受けていただきたいという思いから、当院では、滅菌消毒をはじめとする院内感染予防に力を入れています。

院内感染予防システム

患者さんに使用する器具は、患者さんごとにすべて滅菌処理しています(滅菌とは、すべての細菌を死滅させることです)。

  • 減菌処理しているもの

    • 診察基本セット(歯科用ミラー、ピンセット、探針、バキュームチップ)
    • 手術器具
    • 切削器具(タービン、コントラ、ストレートなどのハンドピース)
    • 切削用バー、ポイント
    • 根幹治療用器具
  • 消毒処理しているもの

    • 高温に耐えれないものは機能水に浸漬して減菌
  • 使い捨てにしているもの

    • 紙コップ
    • 紙エプロン
    • 治療用手袋
    • ヘッドレストカバー
    • 薬剤

当院の滅菌・消毒の流れ

治療に使用した器具は滅菌するもの、廃棄するものに分別し、前者はまず、大型の医療用ウォッシャーディスインフェクター(図1)にて洗浄します。廃棄しないものは血液、唾液その他を除去した後、大型の超音波洗浄器(図2)にてさらに付着物を除去します。
次に、水分に問題ない器具は50ppm程度の濃度の次亜塩素酸機能水にて化学的に消毒します(図3)。この消毒用の次亜塩素酸は食塩水を電気分解して図4の器械にて作られます。

  1. 図1

    ウォッシャーディス
    インフェクターにて洗浄

  2. 図2

    大型の超音波洗浄器にて
    付着物を洗浄

  3. 図3

    次亜塩素酸溶液を
    ためた容器

  4. 図4

    電解酸性機能水生成器
    (EO-005)

  5. 図5

    オートクレーブ
    (高圧蒸気滅菌器)

  6. 図6

    ガス滅菌器
    (ホルマリンガス)

その後、高温に耐えられるものかどうかで分別し、耐えられるものは、図5.オートクレーブ(高圧蒸気滅菌器)に、耐えられないものはガス滅菌あるいは薬液消毒になります。
診察基本セットの「歯科用ミラー・探針・ピンセット」をはじめ、金属製の器具は、すべてオートクレーブにより滅菌しています。
高温にすることで、溶解したり変形したりするものはオートクレーブで滅菌することができませんので、当院では、図6.ガス滅菌器(ホルマリンガス)にて消毒しています。
矯正治療用のプライヤーや精密な器材で高温処理によって本来の機能が落ちてしまうものもガス滅菌で対応しています。
オートクレーブやガス滅菌は午前、午後治療後ごとに1日2回行っていますが、手術などがある日はそれ以上行うこともあります。一人の患者さんごとに滅菌できませんので、オートクレーブなどにかける器具は多い目に揃えています。
また、患者さんが使ううがい用コップ、エプロンやヘッドカバーはもちろん、治療に使用する手袋、マスクや麻酔針などは、すべてディスポーザブル(使い捨て)です。

治療に使用する水

歯科医院では診療用チェアー(診療台)では大量の水を使用しますが、当院のチェアーには殺菌電解水生成装置(上図)を接続し、治療に使用する水を消毒殺菌し、安全な治療を心がけています。
また、この装置で生成した電解水は他社の高濃度の塩素ではなく、中性のため金属製品も、ほとんど錆びさせることなく、高温滅菌できないものを殺菌消毒するために使用しています。水道水中に含まれる塩素を電気分解し、3から5ppm程度の次亜塩素酸を常時作り、院内を循環させていますので、安心です。

診療室の空気汚染に対して

当院ではクリーンでなくてはならないのは治療器具や水だけでなく、診療室、待合室での空気にも必要と考えています。
歯科治療では種々の歯科材料(金属、プラスチックやセラミックス)や歯などを切削します。当然、一部は診療室にまきちらされて、診療室を拡散する可能性があります。そこで、当院ではできるだけ、この微細な切削粉が拡散しないよう、まず診療室の個室化を行なったり、切削中は口腔内バキュームはもちろん、口腔外バキュームを用い、有害な切削片が拡散しないよう注意しています。
また、新型コロナウイルスやインフルエンザなどの感染症が流行しやすい昨今、診療室空間は加湿器や空気清浄機を用い、空気の清浄化も行っています。

滅菌と殺菌と消毒の違い

消毒 病原微生物をある程度殺すことです。
殺菌 病原微生物を殺すこと。消毒よりは強いのですが、まだ不十分です。
滅菌 物質中の全ての微生物を殺すこと。完全な処理です。
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