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口呼吸が多い子供たち

長らくご無沙汰しています。院長の河合です。

前回の口呼吸の続きと書きたいと思います。前回、口呼吸になるといろいろ良くないことが、口やからだに起こることを述べました。では、なぜ口呼吸になるのでしょうか?

まずはアレルギー性鼻炎、アデノイドといった耳鼻科疾患があると、鼻が詰まり、鼻呼吸がしずらくなります。このため、代わりに口で呼吸してつじつまを合わせるわけです。

二番目は歯並びや噛み合わせが悪い場合です。前歯が出っ歯のように突出していると、唇を閉じようとしても閉じれない場合もでてきます。歯ならびが悪くて口呼吸になる方も相当数おられます。

三番目は口唇閉鎖力の低下です。口の周りは口輪筋と呼ばれる筋肉で構成されており、口を閉じたり開けたりできるのです。しかし、この口輪筋が弱くなると、口輪筋だけでしめきれず、オトガイ筋などの他の筋肉の手助けが必要となります。このような場合、無理に口を閉じさせると、オトガイ部(あごの下)に梅ぼし状のしわができており、オトガイ部が非常に緊張していることがわかります。このような場合には口をしっかり閉じることができるように口輪筋をトレーニングする必要がでてきます。

さて、主要な口呼吸の原因を述べましたが、私は食べ物も口呼吸に一役買っているのではないかと考えています。最近の子供(おそらく大人も)は硬い物はあまり食べなくなったといわれます。プリン、パン、ハンバーグ、麺類、など子供の好きそうな食べ物はすべて調理すみの軟らかいものばかりです。軟らかいとしっかりと長く噛まないので、顎をあまり使いません。顎は発達せず、華奢になっています。顎の未発達が口呼吸につながっているとみています。

しっかりと咀嚼していると、顎はすべての歯が生えそろう大きさに成長します。でも、成長が不十分だと、歯がきれいに並ばないのです。このため、口呼吸も生じてくるのではないかと推測しています。

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