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医院便り

今年の学校健診で感じたこと

  院長の河合です。今日は校医をしている小学校で歯の健診にいってきました。先週は1、2年生。今週は3年~6年生の健診でした。健診をしていると、いろいろなことがわかので、毎年楽しみにしている行事です。でも、実は結構大変で、健診をした日は相当疲れます。でも、本当に勉強になります。さて、何が勉強になるかというと、現在の子供たちの健康状態がわかるからです。私の歯科健診では何をみているかというと、虫歯だけではありません。学校の先生や保護者の方はそれがもっとも関心があることのようで、虫歯がある、ないについて神経をとがらせているようですが…

 私が歯医者になった年、初めて学校健診にいかせてもらった20数年前は、今と比べると本当に虫歯が多かったと思います。私の先輩に聞くと、そのまた昔はもっとひどかったといわれます。現在は虫歯0の子ばかりで、あっても1、2本程度です。昔は全乳歯が虫歯である子はざらにいましたが、今はほとんどみかけません。でも、中に虫歯だらけの子も数えるほどですが、残念ながら数人います。

 さて、子供たちの口の異常の中で多いのが、口呼吸です。そのせいか、健診時にのどもみさせてもらっていますが、おおよそ半数ぐらいの子供に扁桃腺肥大がみられます。雑菌を口から吸い込むわけですから、吸い込まれた空気はのどにぶつかり、のどに菌が付着しその結果、扁桃腺などが炎症を起こすと考えられます。つまり、鼻で呼吸せず、口でしか呼吸できないからだと思います。鼻呼吸だったら、鼻毛という天然のフィルターがあり、簡単にはのどには菌は侵入できないはずです。インフルエンザの季節にはすぐに学級閉鎖になるのもしかたないと思います。

 口呼吸の影響はこれだけにとどまらず、顔もそのような顔になってきます。また、歯並びにも影響がでるのは当然です。原因である口呼吸を治さず、歯列矯正しても歯並びはまた悪くなってしまいます。その点を考えて治療される矯正の先生があまり多くない感じがします。扁桃腺肥大も口呼吸が原因ならば、口呼吸を治すのが先で、扁桃腺の手術をしたり、薬で治療したりするのは対処療法にすぎないのではないかと思います。少し長くなったので、今回はこのあたりでやめます。

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