滅菌・院内感染対策

滅菌・院内感染対策について

「手術をするわけでもないのに、歯科医院で滅菌や消毒にそこまでこだわるの?」とおっしゃるかもしれません。

通常の歯科治療では手術をすることはありませんが、治療の内容によっては多少出血を伴うことがあります。そのときに、もし治療器具の滅菌や消毒が不十分だと、前の患者さんに使った器具を介して、B型肝炎やC型肝炎、HIVなどに感染する可能性が高いことがわかってきました。

歯科医院の滅菌消毒業務には、診療報酬がありません。一生懸命やればやるほど経費がかさみ、歯科医院の経営は苦しくなっていきます。しかし、患者さんに安心できる治療、安全な治療を受けていただきたいという思いから、当院では、滅菌消毒をはじめとする院内感染予防に力を入れています。

当院の滅菌・院内感染対策

当院では、診療器具や器械について、すべて患者さんごとに滅菌を行なっています。
治療に使用した器具は滅菌するもの、廃棄するものに分別し、前者はまず、大型の医療用ウォッシャーディスインフェクター(図1)にて洗浄します。廃棄しないものは血液、唾液その他を除去した後、大型の超音波洗浄器(図2)にてさらに付着物を除去します。

次に、水分に問題ない器具は50ppm程度の濃度の次亜塩素酸機能水にて化学的に消毒します(図3)。この消毒用の次亜塩素酸は食塩水を電気分解して写真4の器械にて作られます。

当院の滅菌・消毒の流れ

ウォッシャーディスインフェクター ウォッシャーディスインフェクター

図1.ウォッシャーディスインフェクターにて洗浄

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大型の超音波洗浄器にて付着物を洗浄

図2.大型の超音波洗浄器にて付着物を洗浄

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図3.次亜塩素酸溶液をためた容器

図3.次亜塩素酸溶液をためた容器

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図4.電解酸性機能水生成器(EO-005)

図4.電解酸性機能水生成器(EO-005)

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オートクレーブ(高圧蒸気滅菌器)

図5.オートクレーブ(高圧蒸気滅菌器)

ガス滅菌器(ホリマリンガス)

図6.ガス滅菌器(ホリマリンガス)

その後、高温に耐えられるものかどうかで分別し、耐えられるものは、図5.オートクレーブ(高圧蒸気滅菌器)に、耐えられないものはガス滅菌あるいは薬液消毒になります。

診察基本セットの「歯科用ミラー・探針・ピンセット」をはじめ、金属製の器具は、すべてオートクレーブにより滅菌しています。

高温にすることで、溶解したり変形したりするものはオートクレーブで滅菌することができませんので、当院では、図6.ガス滅菌器(ホリマリンガス)にて消毒しています。

矯正治療用のプライヤーや精密な器材で高温処理によって本来の機能が落ちてしまうものもガス滅菌で対応しています。

オートクレーブやガス滅菌は午前、午後治療後ごとに1日2回行っていますが、手術などがある日はそれ以上行うこともあります。一人の患者さんごとに滅菌できませんので、オートクレーブなどにかける器具は多い目に揃えています。

また、患者さんが使ううがい用コップ、エプロンやヘッドカバーはもちろん、治療に使用する手袋、マスクや麻酔針などは、すべてディスポーザブル(使い捨て)です。

院内感染予防システム

患者さんに使用する器具は、患者さんごとにすべて滅菌処理しています。
(滅菌とは、すべての細菌を死滅させることです。)

治療に使用する器具

減菌処理しているもの

  • 診察基本セット(歯科用ミラー、ピンセット、探針、バキュームチップ)
  • 手術器具
  • 切削器具(タービン、コントラ、ストレートなどのハンドピース)
  • 切削用バー、ポイント
  • 根幹治療用器具

消毒処理しているもの

  • 高温に耐えれないものは機能水に浸漬して減菌

使い捨てにしているもの

  • 紙コップ
  • 紙エプロン
  • 治療用手袋
  • ヘッドレストカバー
  • 薬剤

治療に使用する水

殺菌電解水生成装置(アクラリーテ)

歯科医院では診療用チェアー(診療台)では大量の水を使用しますが、当院のチェアーには殺菌電解水生成装置(上図)を接続し、治療に使用する水を消毒殺菌し、安全な治療を心がけています。
また、この装置で生成した電解水は他社の高濃度の塩素ではなく、中性のため金属製品も、ほとんど錆びさせることなく、高温滅菌できないものを殺菌消毒するために使用しています。水道水中に含まれる塩素を電気分解し、3から5ppm程度の次亜塩素酸を常時作り、院内を循環させていますので、安心です。

診療室の空気汚染に対して

当院ではクリーンでなくてはならないのは治療器具や水だけでなく、診療室、待合室での空気にも必要と考えています。

歯科治療では種々の歯科材料(金属、プラスチックやセラミックス)や歯などを切削します。当然、一部は診療室にまきちらされて、診療室を拡散する可能性があります。そこで、当院ではできるだけ、この微細な切削粉が拡散しないよう、まず診療室の個室化を行なったり、切削中は口腔内バキュームはもちろん、口腔外バキュームを用い、有害な切削片が拡散しないよう注意しています。

また、インフルエンザなどの感染症流行しやすい昨今、診療室空間は加湿器や空気清浄機を用い、空気の清浄化も行っています。

滅菌と殺菌と消毒の違いをご存知ですか?

消毒

消毒

病原微生物をある程度殺すこと。

殺菌

殺菌病原微生物を殺すこと。消毒よりは強いのですが、まだ不十分です。

滅菌

滅菌

物質中の全ての微生物を殺すこと。完全な処理です。

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