全身健康を考えた歯科治療

コンセプト

全身の健康と、お口の健康は以前はそれほど関係がないと考えられてきましたし、残念ながら今だなお医療界では多くの場面でそのような考え方がされています。

歯科界では10数年前より、歯周病と全身のさまざまな病気と何らかの関連があることに注目があたってきており、少しずつではありますが、医科と歯科の連携を唱える先生たちも増加しつつあります。

歯周病と全身の病気の関連性については歯周病治療のページをごらんいただくこととし、ここではそれ以外の歯科がかかわるべき病態について少し述べてみたいと思います。 また、歯科の臨床経験が長い先生がよく口にしているのが、かみあわせを治すと、不思議と元気になったり、姿勢がよくなっているという点です。別のベテランの先生によると、歯が悪い方は、必ずといっていいほど、足や腰を悪くしているという話をよくお聞きします。

私はこれらは単なる偶然ではなく、関連性が確実にあると考えています。

お口の中だけでなく、全身の病気を根本的に治し、健康的な生活を送りたい方はお読みください。

病気の成り立ち

病気は偶然起こるのではなく、ほとんど場合、原因があります。その原因の結果として起こってくるのが、私たちが望まない病気です。よって病気を治そうとすると、病気の原因に対して何らかのアプローチをしないと、完全に治すどころか、症状さえも抑えることができなくなってしまいます。

現在の医療は残念ながら、原因に対して対応しているのではなく、症状さえ取れればよいという考え方です。検査を受けたら異常値だったので、薬を処方されてそれを飲み続けるというのはその典型例です。

もし、その病気の原因が歯や口にあれば、歯科で原因治療してあげなくては治るものも治らなくなってしまいます。たまたま、症状が口の中ではなく、からだの別の部位に出ていると現在ではなかなか治癒が望めません。

このような診断や治療のミスマッチを防ぐためにも、これからは医科と歯科が連携を取っていろいろな病気に対応していかなくてはなりません。

病気の種類

病気は先天的なものを除けば、ほとんどが、後天的な原因によります。

私は病気は

1.体内での生化学反応が何らかの理由でうまく働かない場合

2.からだにいびつな力がかかることで発生する場合

の2つに分けて考えています。

1 体内での生化学反応が何らかの理由でうまく働かない場合

一番多いのは食べ物の問題が大きいと思います。食べ物が偏っていたり、食べる量そのものが多すぎたり、少なすぎたり、そして食べものに含まれる添加物と称される各種化学物質の存在です。

具体的には、糖櫃ばかり摂取していたり、食べ過ぎであったり、添加物の多いものを常食にしていたりすることが思い浮かんできます。

食べ過ぎが原因の病気はたくさんあります。この場合、食事の量と内容を見直さず、薬だけで対応すること自体が無理がありますし、思うような結果もついてきません。ただ、食べ過ぎをやめようとするだけではほとんどの方が脱落してしまうことでしょう。食べ過ぎてしまうには別の何らかの問題が隠れていると考えられます。

2 からだにいびつな力がかかることで発生する場合

姿勢が悪かったり、悪癖をもっていたりして、からだの左右バランスのとれた状態で活動していないと、さまざまなひずみがからだの内部の臓器や血管などに負担をあたえてしまいます。これこそが、からだの歪みからくる病気の発生です。

若い時から、からだが歪んだまま長年放置すれば、背骨や骨盤が曲がり、筋肉でその歪みが支えきれなくなればからだを自力で支えることも、歩くこともできなくなります。

残念ながら、からだの専門家?でるはずの医者は(1)の場合、すなわち、体内での化学反応がうまくいっていないから病気になっているということにすごく関心があるようで、そのうまくいっていない反応を薬などで治そうとされています。

しかしながら、病気は必ずしも(1)のみが原因で起こっいるとは限りません。(2)のばあいのように、内臓をまもるべき骨格が歪んでおれば、神経や血管の流れにも影響が出て、それが病気の引きがねをひいているかもしれないということを多くの医者は考えもしないようです。

病気の治し方

医科や歯科にかぎらず、多くの病気は(1)や(2)が原因の大半をしめていますので、(1)の場合でしたら、食事を見直すとうこと、(2)の場合でしたら骨格の歪みを治すことが根本的に原因にアプローチすることになり、治癒につながると考えています。

歯科からの原因治療

1.体内の反応がうまくいっていない原因

体内の反応がうまくいっていない原因はさまざまですが、食物から本来摂るべき栄養素が摂れていないことが多いようです。からだの健康を維持するためには大事な栄養素を摂るために、いろいろな食材をまんべんなく食べ、それを十分に咀嚼、消化することがまず重要です。

歯が悪いと、食ものを咀嚼できません。また、唾液が出ないと、消化酵素の分泌が悪くなり、これまた、栄養素を取り込むことに障害をきたします。

よって、健康を維持するためには必要な栄養素を摂るために、さまざまな食べ物を摂れるお口が必須ということになります。何とか食べれるでは、摂れていない栄養素が必ずあります。その栄養素不足がいろいろなからだの病気を引き起こしていることに医者をはじめ多くのひとがきづいていません。

次にちゃんと栄養素が摂れて、しかもそれが体内に過不足なく吸収されているかが大事です。歯がよくても、胃腸などの消化管に問題があると、せっかく食事で得た栄養素が効率よく体内に取り込まれることなく素通りしてしまいます。

食べているのに太れない、やせれないかたはその典型です。

消化管を川と見立てると、上流のお口の中が汚れていると、当然、下流の腸管も汚れることになります。お口のケアをせず、胃腸のトラブルを解決しようする医者が多いのですが、やはり、ここでも医科、歯科の連携が必要となるでしょう。

  • 1 体内に蓄積した重金属の解毒
  • 2 腸内環境の改善
  • 3 副腎疲労の改善
  • 4 甲状腺機能の改善

を重点的に診断し、歯科との関連性を考慮し、栄養摂取指導(食育)、睡眠の改善、運動機能の向上を治療の主に据えて治療を行っています。

1 重金属の解毒

いぜんはキレーション治療を行ったこともありましたが、現在は毛髪ミネラル検査結果などより、ミネラル輸送障害の有無、必須ミネラルの過不足などをチェックして、重金属の排毒ならびに、有用なミネラルの選定と補充を行っています。

安全なアマルガム除去のページをご参照していたあきたいのですが、健康に有害な重金属の解毒(デットクス)もサプリメント、ハーブなど用いたからだにやさしい方法により行っています。

2 腸内環境の改善

各種消化酵素や胃酸の過不足、乳酸菌などの善玉菌の増減、腸内の炎症の有無、カンジダ菌の有無、便秘 や下痢といった臨床症状などを総合的に検討し、腸内環境を改善させるための最短の方法を探ります。

3 副腎疲労の改善

副腎の状態はある意味、ストレスの負荷状態を表しています。ストレスを軽減させることが何よりですが、副腎の機能低下を招くさまざまな原因をさまざまなな角度から検討します。

4 甲状腺機能の改善

重金属の体内蓄積により影響を受けやすいのが甲状腺です。逆に、甲状腺ホルモンの分泌が減少すると、胆汁酸合成が低くなり、その結果、解毒機能が低下してしまい、蓄積した重金属の排出は滞ることになります。

その他、当院では

  • 有機酸検査
  • 総合便検査
  • 遅延型フードアレルギー検査
  • 血液検査

などにより、お口だけでなく、腸管の状態を調べる検査をしています。とりわけ、腸内のカンジダ菌の有無を知ることは消化管全般のトラブルの解決に非常に重要です。

2.骨格の異常によって発生する問題の多くが、歯と足からきているのをご存じでしょうか?

歯の異常、すなわちかみ合わせが悪いと、からだの重心がずれていき、それが原因で首、頭、肩、背骨、骨盤、膝そして足と悪影響が及んでいきます。からだの上から壊れていくので、その方向性から下向性の崩壊パターンと呼ばれます。

逆に、足に問題があったために、足、膝、骨盤、背骨、首というように、下から上に壊れていく方向性から上向性の崩壊パターンと呼ばれます。

多くの患者さんを観察していますと、子供の時から歯並びが悪いのを放置した結果、40歳ぐらいから、肩こり、頭痛、耳鳴りがひどくなり、あげくの果てには、腰痛、膝痛で歩行にも障害が出てしまった方が多くおられます。

歯のかみ合わせと足の問題はどうも連動しているような感じがしてなりません。残念ながらこの種の研究はまったく行われていません。

当院は歯科医院としまして、かみ合わせを治すことに特に力をいれて行っています。

詳細はかみあわせのページをご参照ください。

かみあわせを治す際に、ぜひ同時に注目していただきたいのが、足です。

外反拇指、内反小指、屈み指、指の変形、魚の目、たこ、水虫、扁平足、開帳足、浮き指などの指の問題、足首の捻挫、X脚、O脚などの脚の問題や、冷え性の手足、転倒、歩行困難などの諸問題がフットケアで治せるということと、かみ合わせと同時併行して治すと効果的です。

かみ合わせも非常に重要ですが、バランスの良い足も同様に大切です。

歯科でフットケアと聞くと、違和感を覚えられる方も多いかもしれませんが、かみ合わせと足はきってもきれない関係です。

かみあわせと足の両方悪い方は転倒予備軍の方々であり、それが寝たきりにつながっていきます。

かみ合わせ治療 → かみあわせ治療のページ参照

フットケア → 下記参照

フットケアとは

足はからだを支えるものですが、昨今、この足にトラブルを抱える方が急増しています。かみ合わせが悪い方はからだをゆがめ、その結果、足まで崩壊させているともいえます。

逆に、安定した足でないと、からだを支えることができないだけでなく、土台である足が揺れると、頭がい骨にぶら下がってる下顎も揺れだしてきます。揺れた下顎は下の歯が上の歯に当たり、歯にトラブルを生じさせるだけでなく、最終的にはかみあわせも悪くしてしまいます。

足指10本がしっかりと地面を把持して、しっかりとからだを支えることはかみ合わせの安定をもたらし、その結果、歯にも良いことになります。足に問題がある方はまだ歯にトラブルが発生しないうちに、足の問題を解決しておくことをおすすめします。

実際のフットケア

1 矯正用ソックスの選定、装着

足指が曲がっていたり、変形したりしている場合、矯正用ソックスをはいていただき、ゆっくりと、足指を正常な状態に戻していきます。その結果、浮いていたり、横向きになっていた指がまっすぐになり、左右それぞれ5本の指が地面に接するようになり、からだの重みを分散して負担するようになります。

2 シューズ内のインスール(中敷き)の作製

足の形は左右差はもちろん、個人差も大きく、購入した靴に最初から装着していたインソールではきちんと足に合っているとは限りません。足型を取り、足の形にあったインソール(中敷き)を作製して、靴に装着して靴を履くことが非常に重要です。

インソールの役割としては体の重みを均等に分散させることが一つあります。また、適正なインソールを装着することで、足の歪みを補正することも可能となります。足首から脚全体が安定しますので、O脚、X脚のような脚の問題も改善することは少なくありません。

合っていないシューズからのストレスを軽減する役割もインソールにはあります。シューズも適切なものを選んで、履いていただきたいのですが、知らず知らずに足に合っていないシューズを履いておられるかたが多数います。その際、インソールだけでも装着できておれば、合っていないシューズからの悪影響を軽減できる可能性があります。

3 シューズの選定、装着

合っていないシューズは足に負担をかけ、足を壊す原因になります。足をしっかりと計測して、あったシューズを選んでいただく必要があります。

当院では足のケア(フットケア)をかみ合わせを治していく治療の一環として行っております。

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